この教室では基本的に自分の手で初めから最後まで仕上げていくのを目標にしています。もちろん、完成までに何度も先生の手を入れ、練習でありながら1個1個の作品を良い作品、舞台で使える作品に仕上げていきます。

ここでは、教室での制作風景をご紹介します。通常の制作工程と同様に進めます。
作業どれひとつをとっても一朝一夕には出来ない事ですが、生徒さん同士協力しながら、また試行錯誤しながら少しずつ進めています。

まず木地を作るところからです。
これから作る首の縦・横・奥行きの寸法を出し、鋸(のこ)や鉋(かんな)を使って、正確な四角柱を作ります。寸通りに切り出すのは中々大変な作業ですが、この過程で曲がった四角柱を作ると曲がった首が出来上がってしまいます。

次に目・鼻の位置を決め荒彫りに入っていきます。
耳を出し、頭の形を出し、顔は、例えば左半分を先生が彫り、右半分をそれに倣って生徒さんが彫ってみる、というような方法を取りながら徐々に彫り進めていきます。左右の頬の高さや、目鼻の位置、または刃物の入れる角度など、なかなか手本に近づけるには苦労します。

写真左は荒彫り初期の段階に励む生徒さんの姿。
仕事台を膝の前に置き、それに木地を当てるようにして付鑿で彫っていきます。
木の目を見ながら、取り過ぎないように掘り進めています。
上述右端の写真まで彫り進めたら耳の前で首を割り、中をくり抜き、仕掛けをし、組み上げていきます。はじめから曲(仕掛け)の多いものは作りませんが、うなずきの仕掛けひとつでも念入りにチェックし、実際に舞台で使えるものに仕上げていきます。

いよいよ下塗りです。丹念に何度も塗り、拭きを繰り返します。なかなか根気のいる作業で、時間も掛かる為朝からの作業になります。
塗りの段階では更に毛彫りという作業があり、上塗りまでを済ませるには一日では到底済みません。
終わったらいよいよ仕上げの毛描き(顔を描く)作業です。慣れないうちは先生がしますが、もちろん自分で挑戦し修正してもらう事もできます。

写真左は荒彫り初期の段階に励む生徒さんの姿。仕事台を膝の前に置き、それに木地を当てるようにして付鑿で彫っていきます。
木の目を見ながら、取り過ぎないように掘り進めています。
上述右端の写真まで彫り進めたら耳の前で首を割り、中をくり抜き、仕掛けをし、組み上げていきます。はじめから曲(仕掛け)の多いものは作りませんが、うなずきの仕掛けひとつでも念入りにチェックし、実際に舞台で使えるものに仕上げていきます。